コバヤシの第2研究所

科学者の趣味的研究

『虚構推理』がミステリであることの証明【#2鋼人七瀬編の真相】

 前回の続き。『虚構推理』鋼人七瀬編の“隠された真相”の解説です。

 

 かなり長くなってしまいますが、要するに「金田一少年やコナンくんが物語の終盤にやる最終的な推理」を代わりに説明するようなものなので、どうしても漫画数話分ぐらいの内容量になってしまいます。ご了承ください。

 

 

※ここから先は『虚構推理・鋼人七瀬編』のネタバレを含みます。

元のストーリーを追っての説明はしないので、本編を見たことのある方のみご覧ください。

 

■推理ポイント①「妹の“事故死”を否定した姉の初実」

 前の投稿でも書いた通り、七瀬かりんの件での大きな謎の一つが「姉の初実が妹の事故を否定した」という構図でした。

 親族が”自殺”を否定するのはよくあることですが、誰でも起き得る“事故”を否定するというのは極めて珍しい行動です。

コミック版『虚構推理』3巻 第6話より

 そしてこれは、「父親は本当は事故死ではなく、初実が殺していた」という仮説により説明がつきます。

 七瀬かりんが事故死で処理されると、「たった半年の間に3人家族のうち2人が別の事故で死亡」という非常に珍しい構図になるので、「父親の件は事故じゃなかったのかも」と思われて再捜査されてしまうかもしれない。
 そこで、自分の罪を隠すために事故死で処理されることを阻止しようとした。

 さらにこの仮説だと、周りに「父親の死は妹が原因」と言いふらしていたことも、週刊誌に手記をリークしたことも辻褄が合ってきます。

 

 

 ただ、そうすると今度は「自殺を否定したこと」が不自然になってきます。

 父親の件を疑われないようにするためなら「妹は死にたがっていた」などと言って自殺の可能性を主張するほうが良いはずなのに、初実は自殺も否定しています。

 

 この謎を解くためには、他の謎も読み解いていく必要があります。

 

 

■推理ポイント②「父親の失業」と「七瀬かりんの芸能活動本格化」

 七瀬かりんが父親殺しで疑われるようになってから、週刊誌の記事に「七瀬かりんが売れっ子になってから、父親が娘の収入に頼って働かなくなった」と書かれていたことが紹介されていました。

コミック版『虚構推理』2巻 第3話より

 しかし、「売れっ子になったばかりのグラビアアイドルの収入」に頼って仕事を辞める父親がいるでしょうか?

 父親がよっぽどのダメ人間だったという可能性もありますが、週刊誌の内容がデタラメという可能性のほうが確率的には高そうです。

 

 

 そして、その七瀬かりんが売れ始めた時期にも不自然な点があります。

 七瀬かりんは、高校3年生の6月頃に深夜ドラマのオファーを受け、そのドラマがキッカケで売れっ子になっていきました。
 しかし、このとき七瀬かりんは受験生で、翌年には国立大学に合格しています。

 つまり、七瀬かりんは大学受験のピークの時期に、“あの時点では売れるかどうかもわからない深夜ドラマ”のオファーを受け、テレビ番組にも多数出演し、裏では受験勉強もしていたということになります。

 

 この“父親の失業”と“七瀬かりんのドラマ出演”は、どちらも「絶対におかしい」とまでは言えない程度の不自然さなので、違和感を持ちにくいと思います。

 ただ、こういった小さな不自然さでも「同時期に2つ」となると、確率的に考えて「どちらか、または両方に裏がある」という可能性が非常に高くなります。

 

 

 そして、この2つの不自然さを同時に解消できる仮説が一つあります。

 それは、「娘が売れたから父親が働かなくなった」のではなく、「父親が働けなくなったから娘が働くようになって売れた」ということです。

 

 父親が何らかの理由で働けなくなり、金銭的な事情から七瀬かりんが働こうとするようになった。

 そう考えれば、同時期に父親が仕事を辞め、七瀬かりんが受験の時期に芸能活動を本格化させたことも自然な構図になります。

 

 

 そして、働けなくなったのだとしたらその理由は大抵「怪我」か「病気」です。

 そこで、父親が働けなくなった理由が「精神的な病気」だと仮定すると…

【父親の手記】※春子=七瀬かりん

春子から殺意を感じる。
この文章が読まれている頃には
おれは春子に殺されているに違いない。
違いないんだ

 父親がこの文章を書いた理由にも繋がってきます。

 よく見ると文章も少しおかしいですよね。
 実際に春子が父親を殺そうとしていたわけではなく、精神的な病気による被害妄想の症状によって父親がそう感じていただけだった。と考えるほうが自然です。

 

 これらをふまえてさらに推理していくと、意外な事実がわかってきます。

 

 

■推理ポイント③「父親の介護」

 弓原咲希の調査結果では、「七瀬かりんは売れっ子になって忙しくなり、実家にほとんど帰らなくなった」と説明されていました。

 ということは、病気の父親の介護を姉の初実が一人でしていたということになります。

 被害妄想は病気によるものですから、毎日一緒にいる初実も父親からあらぬ疑いをかけられたり、酷いことを言われたりするのが日常茶飯事だったはずです。

 そんな中で起きてしまったのが「父親の転落死」だと考えれば、初実が父親を殺した状況も見えてきます。

 

 もちろん「殺した」とはいっても、階段から転落して死ぬ確率は低すぎるので、殺意をもって突き飛ばした可能性は低いでしょう。かといって、別の場所で殺して「転落死に見せかけた」のならさすがに警察も気付きそうなものです。

 おそらく、父親の被害妄想がキッカケで口論になり、突き飛ばしたら階段を踏み外して転落し、たまたま打ちどころが悪くて死んでしまったという”過失傷害致死”だったのだと思われます。

 

 そこで、このときの初実の心理を推測してみます。

 

 初実は小さい頃から家族3人の父子家庭なので、父親と喧嘩することはあっても、基本的には娘2人とも父親のことを好きだった可能性が高いです。
 そんな父親を突き飛ばして死なせてしまったわけですから、初実は罪悪感と責任を強く感じたことでしょう。

 

 しかし、初実は「父親を死なせてしまったこと」を「自分の責任」ではなく、「自分と妹の責任」と考えた可能性があります。

 そのことを示すヒントが、初実の北海道旅行のアリバイの話です。

コミック版『虚構推理』3巻 第6話より

 七瀬かりんが鉄骨に潰されたときに初実は友達と旅行に行っていたという話。

 初実が一人でずっと病気の父親の介護をしていたのなら、父親が生きていた頃は友達と泊まりの旅行には行けなかったはずです。

 つまりこれは、ただのアリバイの話ではなく、「初実は友達と旅行に行きたいと思っていたが、父親の介護を優先して断っていた」ということを示すヒントになっているんだと思います。

 

 要するに、姉も妹も、父親のためにいろいろ我慢して頑張っていたのです。

・妹は父親のために辛い芸能仕事を頑張ってお金を稼いでいた。
・姉は父親のために介護を優先し、友達と遊ぶのを我慢していた。

 そんな中、ストレスが溜まって喧嘩になって突き飛ばして死なせてしまったわけですから、それは「お互いに父親のために頑張ってきた結果、起きてしまった不幸な事故」であって、「2人の責任であり、2人とも悪くはない」と考えてもおかしくないでしょう。

 

  そしてこの仮説が、「妹と姉の不仲」という話に繋がってきます。

 

 

■推理ポイント④「芸能活動をやめない妹」

 七瀬かりんは病気の父親を養っていくためにお金を稼ごうと芸能活動を頑張ってきました。その父親が死んだわけですから、もう少なくとも無理してまで芸能活動を続ける理由は無くなったはずです。

 しかし七瀬かりんは、父親が死んだ後にも芸能活動を辞めることなく続けています。

 

 初実はそんな妹を見て不審に思ったはずです。

 父親が死んだのに芸能活動を続けようとするということは、「芸能仕事が楽しいから続けたい」という意思にしか見えないですよね。

 初実は、妹が「辛い思いをしながら芸能仕事を頑張ってる」と聞いていたからこそ、介護を手伝ってくれなくても仕方ないと思い、父親を死なせたことも「お互いの責任」「どちらも悪くない」と思えていたわけです。

 それが「父親のためじゃなく、楽しくて芸能仕事をやってただけ」なのだとしたら、介護を手伝ってくれなかったのはただの怠慢で、父親が死んだのは妹の責任ということになります。

 

 これにより、初実は妹に激怒。

漫画版『虚構推理』第3巻 第6話より

 つまり、初実が「父親の死の原因は妹にある」と周囲に言いふらしていたのは、自分の罪を隠すためではなく、本当にそう思える状況だったということになります。

 

 

 では本当に七瀬かりんは芸能仕事が楽しくて続けたかったのかというと、おそらくそうではありません。むしろすぐにでも辞めたかったのだと思います。

 

 七瀬かりんが休業する際にブログに残した文章は、

・「じき帰ってくるぜ。野郎ども。」

 他のエピソードと合わせて見ても、七瀬かりんはめちゃくちゃ気が強い性格のように見えますが、父親が死んだときだけは「彼女にしては平凡なコメントを出していた」とあります。

漫画版『虚構推理』第3巻 第6話より

 つまり、七瀬かりんは”気が強いドSキャラ”を演じていたのです。

 

 実はこの構図、現実の芸能界でもまったく同じようなことが実際にありました。

 昔、お笑い芸人のカンニング竹山さんが売れ始めたとき、「何を言われてもすぐ怒る」という“キレ芸”でブレイクし、世間から「異常に短気な人」と思われて嫌われていた頃がありました。

 ところが、しばらくして相方さんが若くして病死し、それについて竹山さんが会見をしたところ、いつもとはまったく違う「平凡なコメント」を出し、そこで世間の多くが「キャラを演じてた」と気付き、それをキッカケに竹山さんはキレるキャラをやめています。

 また、“元祖不思議キャラ”と言われる小倉優子さんは、かつてバラエティ番組で「いちごの馬車に乗ってきました」など奇抜な発言を繰り返し人気になっていましたが、10年ほど経ってから不思議キャラをやめたことを自分で宣言し、「あの当時、キャラを演じることが毎日辛かった」と発言しています。

 

 七瀬かりんの「極端に気が強くて偉そうにしてる」みたいな女王様キャラも世間から嫌われやすいでしょうし、辛い思いをしながらキャラを演じていた可能性が高いのです。

 

 

 ではなぜ、そんな辛い芸能仕事を七瀬かりんは辞めようとしなかったのか?

 その答えがコレです。

コミック版『虚構推理』2巻 第3話より

 深夜ドラマのテーマソングを七瀬かりんが作詞作曲したというエピソード。

 前にも言いましたが、このとき七瀬かりんは「国立大学を目指す大学3年生」で「受験勉強をしながら芸能活動もしていた」という状況です。

 その状況からさらに作詞作曲を自分から提案して仕事を増やしたとはさすがに思えません。

 

 そこで考えられるのが、ゴーストライターという仮説です。

 

 もし作詞作曲がゴーストライターによるもので、金銭的に困っていた七瀬かりんを助けるために事務所が提案してくれたことだったとしたら、「父親が死んだあとも芸能活動を辞めようとしない理由」に繋がってきます。

コミック版『虚構推理』2巻 第3話より

※漫画やアニメだとこういう描写は「実際にあったこと」のように見えますが、これらは「週刊誌やテレビで語られていた内容」を描写してるだけなので気をつけましょう。

 

 おそらく事務所からは、「もし売れっ子になったら仕事で事務所に還元して返していってくれればいい」と言われていたのでしょう。
 ところが、思った以上にCDが売れてしまったので、なかなか印税を返しきれず辞められない状態になってしまった。

 しかも、ゴーストライターは業界的にタブーなので、誰にも言えない

 

 これにより、七瀬かりんが

・父親が死んだのに芸能活動を積極的にし続けている。
・しかしその理由を姉に言わない。

という行動になっていたと考えられます。

 

 しかし、そんな妹の事情を知らない姉の初実からは「芸能仕事が楽しくてやってる」という構図にしか見えないので、「介護を手伝わずに父親を死なせたこと」を責めるようになったわけです。

 

 一方、七瀬かりんも姉の事情(=父親の死の真相)を知らないので、姉がなぜ「父さんが死んだのはあんたのせい」と言ってくるのかがわかりません。階段からの転落死なら誰のせいでもないはずです。
 そのため、いくら責められても「父親が死んだショックで姉が錯乱してる」と思い、責任を感じて謝罪するようなことも無く、ゴーストライターのことも説明しなかったのでしょう。

 

 お互いに事情を知らなかったことで、2人の間にすれ違いが生じてしまった。

 

 

 これらをふまえて、次が最後の推理です。

 

 

■推理ポイント⑤「手記のリークと七瀬かりんの死」

 父親の死から約5ヶ月後に初実が手記を週刊誌にリークしますが、実はこれは「自分が疑われないようにするための行動」ではなかったのです。

 そもそも事故死として処理されてるのに、「七瀬かりんが犯人」かのような証拠を公にしたら再捜査される確率が高くなりますし、殺人事件として捜査されたら自分が捕まるリスクも高くなりますよね。

 

 となると、手記を週刊誌にリークした理由として考えられるのは、

・妹が責任を感じずテレビ番組で楽しそうにしているのが許せない(辞めさせたい)
・父親の介護がどれだけ大変だったかを妹に気付かせたい

といったところだと思います。

 

 そして実際にその目的は達成されます。

 七瀬かりんは週刊誌に追われて芸能活動を休止することになり、手記の内容を見て「父親の症状が思ってた以上に酷く、姉のしていた介護は大変だった」ということにも気付いたはずです。

 しかし七瀬かりんは仕事しながら国立大学に合格するような秀才なので、それ以上のことにも気付いてしまったのだと思います。

 今まで姉が「父さんが死んだのはあんたのせい」と言ってきたのは、「介護が大変だったことで、父親を突き飛ばして死なせてしまったから」だということを。

 

 これにより、七瀬かりんは

・自分が介護を甘く見てたせいで姉に大変な思いをさせてしまった。
・自分が介護を手伝わなかったせいで父親を死なせてしまった。

という2つの責任を感じることになります。

 

 当然、姉に謝罪したいところですが、謝るということは「姉が父親を突き飛ばして死なせた」という事実に気付いたことを姉に伝えることになってしまいます。

 姉はそれを隠しており、知られたくないはずですから、気付いてしまったことを伝えたらまた負担をかけてしまうというジレンマ。

 

 つまり、このときの七瀬かりんの状況は、

・仲が良かった姉を怒らせてしまい、謝ることも出来ない状況
ゴーストライターの印税を返すために辛い仕事をまだまだしないといけない状況
・世間から「父親を殺した」と疑われている状況
・マスコミから隠れるためホテルからほとんど出られない状況

と、様々な精神的負担が合わさって、もの凄いストレスに晒されます。

 

 あまりのストレスから、中学の頃にちょっとだけ吸ったことのあるタバコに手を出してしまったのでしょう。バレたらマズいので、深夜の工事現場で。

 

 そして、そこにたまたま鉄骨が倒れてきて、

コミック版『虚構推理』3巻 第6話より

 今の辛い状況がまだまだ続きそうな七瀬かりんとしては、「今ここで鉄骨に潰されて死ねば楽になれる」と思って避けなかったのだと考えられます。

 

 

  一方、初実は、妹が死んだ後にすぐ真相を知ったのだと思います。

コミック版『虚構推理』3巻 第6話より

 CDの印税なども相続されるので手続きが必要ですし、そのときに事務所からゴーストライターの件などを聞かされた可能性が高いです。

 

  そして、警察から「事故に近い自殺」だと聞かされたあの場面に繋がります。

 

 仮に妹が”自殺”だったとしたら、どう考えても週刊誌へのリークや電話で責め立てたことが原因なので、「自分の勘違いによる行動が原因で妹が自殺した」ということになり、罪悪感で耐えきれない。だから、自殺だとは思いたくない。

 かといって、”事故死”で処理されれば父親の件を怪しまれ、捕まるかもしれない。もし捕まったら「(父親の死の真相を)妹に隠してたこと」は無意味だったことになり、その無意味なことで妹を死なせてしまったということになる。だから、事故死で処理してほしくない。

 その結果、警察に対して「自殺も事故も否定する」という行動になったわけです。

 

 

■隠された真相は”誰も悪くない悲劇”だった

 七瀬かりんは、大学入学後は印税収入でそれなりにお金があったはずなので、仕事が忙しいとしてもたまにホームヘルパーを雇うぐらいは出来たと思います。しかし介護の大変さに気付かなかったので、姉の要請も断ってしまったのでしょう。
 しかし18歳なら気付かなくても仕方ないですし、父親のために仕事を頑張って稼いで「将来のためになるべく節約したい」と思った結果だと考えれば到底責められないでしょう。

 

 初実も勘違いによって妹を追い詰めてしまったわけですが、友達と遊ぶのも我慢して大好きな父親から毎日のように罵倒されながら介護をずっと続けてきて、妹に頼んでも手伝いを拒否されてきたのであれば怒りも湧いてくるでしょうし、ゴーストライターなんて気付けるわけもないですからね。
 もし父親の介護をしていた頃に初実の所に鉄骨が倒れてきたら、初実も避けないことを選んでいたのかもしれません。

 

 父親も病気とはいえ娘に多大な負担をかけてしまいましたが、娘2人を育てるために一生懸命働いてきたことで頑張りすぎて精神的な病気になってしまったと考えたらむしろ偉い父親でしょう。

 芸能事務所もゴーストライターという業界のタブーに手を出したことで姉妹に悲劇を生んでしまったわけですが、七瀬かりんの家庭の事情を知って金銭的な援助をする目的だったことを考えると責められません。

 

 

 最初は「初実が悪人」だと思うような構図に見せておいて、最終的には「人が2人も死んでいるのに、実は誰も悪くない」という、よく出来た話だなぁと思いました。

 

 

◇鋼人七瀬編:推理完了

 この物語の一番のポイントは、やはり「初実が妹の死について、自殺と事故の両方を否定した」という部分だと思います。

 他の謎については「それ以外の可能性」も考えられるものが多いですが、この「自殺と事故を否定」というのは思った以上に不可解な構図で、矛盾無く説明するのは困難です。

 そのうえで、今回の推理ではそれを自然な構図として説明しつつ、これだけ多くの情報と繋がっているので、おおよそ合ってるとは思いますが、どうでしょうか。

 公式な答え合わせは存在しないですが、『虚構推理』が”本格ミステリ”であることはわかってもらえたんじゃないかと思います。

 

 個人的には推理の難易度が高すぎる気がしますが、虚構推理が受賞した”本格ミステリ小説大賞”の審査員は「ミステリ作家の人達」だそうで……プロ目線ではこのぐらいがちょうどいいってことなんでしょうか。

 

 次回は『ヌシの大蛇』の”隠された真相”を解説します。